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いい塩梅

庭にはせみがないて 入道雲が青い空を


占領している


梅雨明けが宣言された土曜日 森家の庭では一気に夏がやってきた


子供の頃庭に干してある梅干しを食べて


そのまま自転車に乗って町のプールに行った


この梅干しの匂いをかぐとあの夏の匂いが蘇る


少しだけ切なくてしょっぱくてでもこの青い空みたいに


どこまでも果てしなく自由


今年の梅はどうだろうか 父親がせっせといそしんでる


そういえばあの頃の梅には塩が乾いて梅が干からびていた


そうだ、あの頃は祖母が梅をつくっていたんだ


でもうまかったなぁ





 
 
 

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