鋼の女 最後の瞽女・小林ハルを読んだ
瞽女とはシンプルに言ってしまうと目が見えない唄い手
小林ハルさんは凄まじい
生後3か月で失明し、5歳の時に瞽女修行を開始
晩年には人間国宝にもなった人だ
興味持っていただけた人のためにも本の内容の多くは言わない
でもこの本のおかげで障害と音楽のことを再考できるいい時間になった
「いい人と歩けば祭り 悪い人と歩けば修行」 なんと深い言葉だろう
瞽女は旅の唄人 旅をしながら唄い お金をもらい生計を立てる
ちょっと恥ずかしい話だけど先日ツアー中に財布を落とした
その日はホテルも泊まらないといけないし飯も食べる
でも、奇跡的に前日の歌ったギャラがポケットにしまってあった
そのギャラで宿をとり飯を食べ、帰りに味噌を買った
小さなことだけど、俺は歌で生活してるんだって少し嬉しくなった
旅の語源は夕べから来ているらしい
旅は厳しい、温かいご飯や寝床を提供してもらわないと旅が成立しなかった
この本を見ると若く寡黙な小林ハルさんが
下越の雪道を黙々と歩く姿が目に浮かぶ
そして寒声が今にも聞こえてきそうだ

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