深海

肌の記憶に耳すませば

遠い彼方から聞こえてくる

声にならぬ声

熟れた言葉を嘆き合う


蜜を求める蜂のように

深い海の底で抱き合えば

もう二人は元には戻れない


枯れ葉から落ちた涙

指先でそっと救い上げた

歌にならぬ音

抜けない棘

軽い痛みを楽しむ 


大きな炎 温度は上昇してゆく

脆い夢はやかれ 灰になった

もう二人は一人になれない




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