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#4


この風はどこから吹くのだろう

いつだろうか 昔

地球の反対側の蝶が羽を一振りするだけで

地球の表は強風が吹くと聞いた

夜の海を越えて 柔らかな朝に舞い降りる

種と匂いと温度そして砂と雲を運ぶ

風が私を触る 皮膚を撫でる

優しく そして強く 私に触れる

風の中にほのかな季節の匂いをとらえた時

風の中にかすかな言葉をよめた時

風は私が地球の一部であるという事を

教えてくれる


 
 
 

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